住宅ローンのリスケジュールについて

◆質問

民間の地方銀行で住宅ローンを組んでいます。(物件/新築マンションで購入、築19年ほど)
借入日は平成13年10月 返済期限は38年9月30日 借入金額は1,370万円ほど(6月時点の返済残高は1,345万円ほど)です。
金利選択型(固定金利)固定金利適用期間10年 年利は3.6% 月々の返済額は95,000円ほど(今年の1月に200万円の繰越返済をしたところ)です

実は務めています会社の業績が急に悪化し、月給が3割ほど減り生活が成り立たなくなってしまい、銀行へ住宅ローンのリスケジュールをお願いしようと思っておりましたが(リスケは今までしたことがありません。月々の返済の滞納も今までありません)

現状の年利3.6%の時点で、リスケジュールを急ぐよりも9月30日の満了まで現状返済額を何とか維持し、改めて金利の低い返済方法を選びリスケジュールの相談をしたほうが、全体の返済金額がおさえられると思うのですがどのように考えていくべきでしょうか?
リスケジュールはそう簡単に承認していただけないとも聞いておりますし年齢的にもリスケジュールを承認してもらえるものか…と心配です。

◆回答

まずリスケに対する金融機関の姿勢ですが、現在は「金融円滑化法」という法律が存在し、その法律においてはリスケの相談があった際にはそれに応じる努力義務が金融機関に課せられています。
したがって比較的容易にリスケの対応を受けられる可能性があります。

リスケを検討するに当たり大切なことは、法人・個人を問わずリスケにより資金繰りを確保し、生活を維持していくことです(法人の場合には事業を継続していく)。

金利について触れられておりますが、リスケは金融機関にとっては融資の回収リスクが高まるということです。
金利はリスクに対する対価という性格を持っていますので、リスクが高くなれば、金利の引き上げに動くのが金融機関です。
実際問題としてリスケとなれば、金利の優遇措置は受けられなくなり、逆に一定の金利引き上げの可能性があります。

住宅ローンの返済額はローン残高と返済期間によって決まってきます。
返済期間を長くすれば毎月の返済額負担は少なくなります。
リスケは個人信用情報にも登録されますので、今後、新たなローンを利用することは困難となるなど、デメリットもあります。
住宅ローンを借り換えし、より返済期間を長くすることも1つの案だと思います。

※本コラムは、「銀行員の融資総合ガイド」ブログからの転載コラムです。

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